

VRユーザーである私たちにとって、フルボディトラッキングは非常に重要です。
しかし、そのたびに複数のトラッカーを体に装着する必要があり、大きな負担を感じていました。
使うたびにストラップを一つずつ締め直し、キャリブレーションを行い、各トラッカーを充電しなければならない煩わしさ。
バッテリーの劣化や機器の破損により、交換が必要になることもよくありました。
こうした不便さを感じる中で、私たちは一つの疑問を抱きました。
「モーショントラッカーは、本当に体に装着する必要があるのだろうか?」
そこで、従来の方式にとらわれない、新たなアプローチに取り組みました。
- トラッカーを体に装着する代わりに、ユーザーの体を3Dスキャン
- 外部の演算処理に依存せず、NPUと専用の機械学習モデルで、低遅延の動作認識を実現
こうして誕生したのが、マーカーレス・フルボディトラッカー、Soulart Stationです。

ハイライト
マーカーレスで、もっと快適に
何も身に着けず、長時間でも快適にトラッキングできます。
Soulart Stationは、体に機器を装着することなく、ユーザーの動きをトラッキングします。
座ったり寝転んだりする姿勢はもちろん、周囲の物に触れたり操作したりする動きも自然に捉えます。
専用スーツも、体に装着するトラッカーも、複雑なキャリブレーションも不要です。
より快適で手軽なフルボディトラッキングを体験できます。

設置して、すぐにスタート
もう、次のような手間や心配はありません。
- ストラップやスーツの着用
- VRヘッドセットへのトラッカーの取り付け
- USBドングル、ケーブル、充電ドック
- 複数のトラッカーの充電
- 繰り返しのキャリブレーション
- バッテリーの劣化や交換
- 衝撃によるトラッカーの破損
Stationを設置し、Wi-Fiに接続するだけで準備は完了です。
複雑な設定も、繰り返しのキャリブレーションも不要です。
VRゲームやVTuber向けソフトウェアを起動すると、トラッキングが自動で始まります。

スタンドアロン&クロスプラットフォーム
モーションデータは本体内で処理されるため、各プラットフォーム(Windows、Meta Questなど)は、リアルタイムのトラッキング結果を受信するだけで利用できます。
Soulart Appは、そのためのクロスプラットフォームアプリです。複数のStationの接続・管理に加え、SteamVR、VMC、FBX、BVHなど、多様な出力方式に対応しています。複雑な設定をせずに、さまざまなプラットフォームやアプリでSoulart Stationを手軽に利用できます。

Stationの技術
3Dポイントクラウド
Soulart Stationは、ToF(Time-of-Flight)技術で空間を3Dスキャンします。
ToFは、照射した光が反射して戻るまでの時間を測定し、距離を算出する技術です。LiDARやKinect、iPhoneなどにも活用されています。
独自開発のセンサーモジュールは、マーカーレスのモーショントラッキングに最適化されています。30万点以上で構成されるポイントクラウドを、ミリメートル単位の精度で毎秒最大120回生成し、ユーザーの動きを素早く正確に捉えます。誤差1%未満のポイントクラウドと、最大120FPSのスキャン速度が、高精度で低遅延なモーショントラッキングを実現します。
さらに、4K RGB/NIRセンサーが視覚情報も活用し、より安定した正確なトラッキングを実現します。


Multi-Stationに対応したToF
Base Stationのようなトラッキングシステムを使ったことのある方なら、体や障害物による遮蔽を減らすために、複数の方向からユーザーを追跡することの重要性をご存じでしょう。しかし、KinectのようにToFを用いたモーショントラッキングシステムでは、複数のセンサーを同時に使用する際に制約がありました。各センサーが光を照射し、その反射光を測定する仕組みのため、複数のデバイスを同時に使用すると、互いの信号が干渉する可能性があるからです。
Soulart Stationは、この課題を解決するためにToFの干渉除去技術を採用しました。これにより、複数のStationを同時に使用でき、遮蔽を減らしながらトラッキングの精度と安定性を高めることができます。さらに、より広い空間でも安定したトラッキングを実現します。

オンデバイス処理
従来の高品質なマーカーレストラッキングシステムでは、AI演算のために別途GPUワークステーションやクラウドサーバーが必要でした。また、センサーデータを外部に送信する必要があるため、プライバシー保護の面でも課題がありました。
Soulart Stationは、デュアルコアNPUと独自のMLモデルおよびランタイムを内蔵しています。モーションに関するすべての演算はStation内部で完結し、インターネット接続やPC側での追加の演算処理は必要ありません。外部に送信されるのは、処理済みのモーションデータのみです。
このオンデバイス処理により、ポイントクラウドデータは23関節の6DoFモーションデータへと変換されます。ML処理にかかる時間は10ms未満です。
主な機能
出力および連携
Soulart Stationは、幅広い用途でモーションデータを活用できるプラットフォームを目指しています。
そのため、新たなプラグインや連携機能の開発を継続しています。
現在対応している機能や今後対応予定の機能は以下のとおりです。
- 外部デバイスとの連携
- リアルタイムプレビュー
- アバターの自動リターゲティング
- リアルタイムのモーションストリーミング
- SteamVR
- VMC
- OSC
- BVH Streaming
- 各種ソフトウェアとの連携
- VTube Studio
- Warudo
- VBridger
- Unreal Engine
- Unity
- Blender
- ROS2
- MotionBuilder
- Maya
- モーションキャプチャデータのエクスポート
- BVH
- FBX
これらの機能はすべて、追加購入やサブスクリプション料金なしで提供されます。

モーションキャプチャ
複数のStationを組み合わせることで、高精度なモーションキャプチャ環境へと拡張できます。8台のStationを使用した社内テストでは、ワールド座標での最大位置誤差8mm未満、最大200FPSの処理性能を確認しました。
Soulart Stationなら、プロ向けのモーションキャプチャシステムを大幅に低いコストで構築できます。複雑なキャリブレーションは不要で、一般的な家庭環境でも簡単に設置できます。数十万円に及ぶ高額なサブスクリプション料金も不要です。
さらに、幅広いモーションキャプチャ用途に対応するため、フットスライディング補正や複数人の同時トラッキングなどの追加機能も開発しています。

フェイシャル&ハンドトラッキング
Soulart Stationは、ボディトラッキング以外にも対応を広げていきます。
現在、フェイシャルトラッキング(2027年上半期予定)とハンドトラッキング(2027年下半期予定)を開発しています。どちらもソフトウェアアップデートを通じて、既存のSoulart Stationに追加される予定です。
これらの機能を通じて、Soulart Stationによるオールインワンのトラッキング環境を目指しています。
ハブモード
1台のStationを、ハブ(Hub)として活用できます。
ハブとなるStationは、複数のStationのデータを統合し、これまでPCが担っていたわずかな演算処理もすべて行います。さらに、ハブモード専用の機械学習モデルにより、トラッキングの安定性と精度を一段と高められます。

進化し続けるStation
従来のトラッカーは、ハードウェアの性能が製品全体の性能を決めることが多くありました。一方、Soulart Stationは、ソフトウェアアップデートによって性能を高め、進化し続けます。
発売後も機械学習モデルとランタイムの改良を続け、低遅延化、精度の向上、トラッキング対象の関節数の拡大、補正アルゴリズムの改善など、性能を総合的に高めていく計画です。
さらに、フェイシャルトラッキング、ハンドトラッキング、足の接地検出、複数人の同時トラッキングなどの新機能も順次追加し、オールインワンのモーショントラッキングシステムへと進化させていきます。
これらのアップデートを含む今後の機能改善は、追加費用なしで提供する予定です。

オープンソース
私たちは、Soulart Appと各種外部プラットフォームとの連携プラグインを、オープンソースとして公開する予定です。(Stationのファームウェアを除く)
Soulart Appと、今後も広がるプラグインの開発を長期的に続けていくには、私たちのチームだけでは十分ではないと考えています。多くの開発者に参加していただき、Soulart Stationを中心に、共に開発を進めるオープンソースコミュニティを築いていきたいと考えています。
現在、コードベースの公開に向けて準備を進めており、2027年初頭の正式公開を目指しています。
デモ
ギャラリー
パッケージ

外観



スペックおよび比較表


Soulart Stationへのご支援をお願いします
Soulartチームは、この2年間、Soulart Stationの研究・開発に取り組んできました。
小さなチームですが、機械学習モデル、ランタイムの最適化、センサーシステム、トラッキングアルゴリズムをすべて自社で開発し、これまでに200台以上のベータ版ユニットを製作しました。


2026年8月からは、30名以上のEAPテスターが実際の利用環境でSoulart Stationをテストしています。さまざまな環境でのテストを通じて、私たちだけでは見つけられなかった問題を発見し、製品の迅速な改善につなげています。
ただし、Soulart Stationはまだ完成には至っていません。残る最大の課題は量産の準備です。そのためには、以下の費用を確保する必要があります。
- アルミニウム・プラスチック部品の量産用金型の製作
- 各国・地域での無線認証の取得
- 不安定なサプライチェーンに備えた主要部品の事前確保
今回のKickstarterキャンペーンでSoulart Stationをご購入いただくことが、開発の最終段階を完了し、安定した量産体制を整えるための大きな力になります。
Soulart Stationを製品として完成させ、皆さまのお手元に届けられるよう、本プロジェクトへのご支援をお願いします。
リワード
- KickstarterのPledge Over Timeでは、一括払い、または3か月にわたる3回の分割払いを選べます。
- 表示価格に送料・関税・税金は含まれていません。 送料はキャンペーン終了後に別途算出し、ご請求します。
製品をお届けするまで
スケジュール

Kickstarterキャンペーン終了後、すぐに量産準備を開始する予定です。
主な工程は以下のとおりです。
- 量産用金型の製作
- 主要部品の発注
- 最終的な製造パートナーと物流倉庫の選定
これらは製品の品質と配送スケジュールに直結するため、各段階で十分に検証を行ったうえで、次のステップへ進みます。
生産の進捗や変更点についても、定期的にお知らせします。
認証
量産開始前に、主に無線認証と安全認証の取得を進める予定です。
Soulart StationはWi-Fiを主な通信方式として使用するため、販売先の国・地域で必要な無線認証を取得する必要があります。まずは日本、韓国、アメリカ、ヨーロッパを対象に進め、クラウドファンディング期間中の需要に応じて、対応する国・地域を拡大する計画です。
また、StationのToFセンサーは赤外線を使用するため、長時間の使用でも目に安全であることを確認する光学安全性の認証が必要です。関連する試験・認証手続きを経て、IEC 60825-1のクラス1認証を取得する予定です。
これらの認証は、最終的な量産仕様に近いハードウェアで実施する必要があるため、パイロット生産が完了次第、できるだけ早く認証手続きを開始します。
生産・配送
現在、韓国をはじめとするアジアの主要製造地域で生産パートナーを検討しています。品質、生産能力、コスト、量産に向けた準備状況を総合的に評価し、最終的なパートナーを選定する予定です。Soulart Stationは世界各国への配送を予定しています。
センサーとPCBには高い組立精度が求められるため、現在、複数の製造パートナーと協力しています。最終組立も、精密な組立と徹底した品質管理に対応できる生産パートナーを通じて行う予定です。
送料は、発送時期が近づいた段階で、Kickstarter Pledge Managerを通じて別途ご請求します。
送料は配送先の国・地域や注文数によって異なります。現時点では、アメリカ向けの送料は50米ドル以下を見込んでいます。ただし、国際輸送費、燃料価格、地政学的な紛争など、物流を取り巻く状況によって最終金額が変動する場合があります。
送料が決まり次第、支援者の皆さまにご案内します。
保証
現在、EAPテスターや業界のレビュアーからのフィードバックをもとに、Soulart Stationのハードウェアとソフトウェアの改善を重ねています。出荷まで一つひとつの課題に向き合い、より高い品質の製品をお届けできるよう、最後まで改良に取り組みます。
Soulart Stationには、1年間の限定保証が付属します。
通常の使用環境で発生した製品の不具合は保証の対象です。ただし、使用者の過失、不適切な取り扱い、無断での分解・改造、その他通常の使用範囲を超える使い方による損傷は、保証の対象外となります。
発売後も、ソフトウェアアップデートと技術サポートを継続して提供する予定です。
Soulartについて

Soulartは、VR向けのハードウェアとソフトウェアの開発・改良に取り組む小さなチームとしてスタートしました。
Soulart Stationも、もともとは自分たちが使いたいという思いから開発を始めた製品です。開発を重ねる中で、その成果に手応えを感じ、ほかのVRユーザーにも使ってもらいたいと考えるようになりました。そこから、皆さまに届けられる製品を目指して開発を進めてきました。
この2年間で、私たちの製品に共感し、共に開発したいという仲間が少しずつ加わりました。現在は、ハードウェアエンジニアリング、コンピュータービジョン、機械学習、リアルタイムソフトウェア開発の経験を持つ7人で活動しています。
私たち自身も、日頃からVRを楽しむユーザーです。その経験を生かし、Soulart Stationのハードウェアからソフトウェアまで、システム全体を自社で開発しています。
関連リンク
- Discordに参加する : Soulart Stationについて語り合い、フィードバックを共有し、開発の最新情報をチェックしてみてください!
- 公式ウェブサイト
- X
- YouTube


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